恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

「イヤーッ」


私は咄嗟に西条先輩をドンッと突き放し、西条先輩がよろけた瞬間に生徒会室のドアを開け、外へ逃げ出した。


そしてはだけた胸元を手で覆いながら廊下を走ると、前から歩いて来る大輔に出くわした。


「ミイ、どうした!?」


大輔はすぐに駆け寄り、私を抱き留めてくれた。


「大輔……グスン」


私は大輔の胸に顔を埋め、涙を流した。


「西条にやられたんだな?」


私がコクンと頷くと、


「あの野郎!」


と言って大輔が駆け出そうとするのを、私は腕を掴んで止めた。


「やめて。行かないで。私は大丈夫だし、悪いのは私だから……」


「でも、おまえ本当に大丈夫なのか?」


「うん、大丈夫だから。それより、帰りたい……」