その日の晩、大輔はおじさんが早く帰って来たため、家には来なかった。


大輔と顔を合わせるのが気まずい私にとっては、ちょうどよかった。


次の日の放課後、私は西条先輩と話をすべく、生徒会室へと向かった。


話す内容は、もちろん別れ話。なんて言うのは大袈裟だけど、とにかく西条先輩とのお付き合いは止めにしてもらおうと思う。


西条先輩はたぶん、簡単に了解してくれると思う。全然やる気なさそうだから。


考えてみたら、この半月ばかり続いた西条先輩との事は何だったんだろう。


西条先輩って、見た目はカッコイイけど、何を考えてるのか最後までさっぱり分からない人だったなあ。