「近いうちに、食っちまおー。なぁんてな。まぢで頑張ろー。」 あえてその言葉には、反応しなかった。 俺はかなりの苛立ちをおぼえていた。 木野元に触れるなんて、 (俺が絶対やらせない。) なんでこんな思いが自分に芽生えたのか、自分でもわからなかった。 一目惚れしたからだろうか? 今までにも一目惚れしたことはあった。 でも、しょせん一目惚れ。 どこに惹かれたのかもわからないくらいになることだってあった。