4日後、利郎が送り込んだ爆撃機により保健室に姫様の悲鳴が響き渡る事になる。 「緋芽先輩って、うちの部長に告白されたんですよね?」 今日の玉子焼き甘くないですか?みたいな口調で柚木は緋芽に訪ねた。 「……キ」 「キ?」 柚木が首を傾げて聞き返す瞬間、利郎は窓の外を見ながらさり気なく耳を塞いだ。 「キャアアァアァア!!!!!」 あぁうるさい。 利郎は軽く睨んでいる物静かな校医に謝罪をし、全身ゆでだこみたいに真っ赤になっている緋芽の口を慣れた手つきで塞いだ。