『琉璃~…』

『お~き~ろ~』


なんだろ。

さっきから名前呼ばれてる気がするような…



『琉璃!』

「!」



パッと目を開けるとそこにはスポーツバッグを提げている刹那がいた。

あれ?

部活まだなんじゃ…



『やっと起きたし…ってか起きんの遅!!』



人差し指で私のおでこをツンっとつっついた。

って事はもしかして寝てた!?

足の上にはあるはずのギターと楽譜がない!!



『あぁ、ギターと楽譜ならちゃんとケースにしまっておいたぜ』



そっとギターケースを指さした刹那。

しっかりギターケースに入ってあるのが一目でわかった。



「ありがと」

『よし、じゃあ帰ろうぜ?』

「うん!」



私はギターケースを背よった。

そして刹那の自転車に乗って帰った。