帰り道、のんびりと色々な話をする私達。 空の色はもうオレンジ色だった。 「だけど、よくあんな王子って人が、同じ高校にいたよね。」 「まあ、華名園だしね。色んな人も集まってくるし。」 篠崎くんが、もしかしたらあの難関校の華名園に行くかもしれないっていう、本当か嘘か分からない話を信じて、必死に勉強してきたんだよね……私…。 一緒の学校で本当によかった…。 「じゃあ、バイバーイ。」 「うん、また明日。」 .