次の日は雨は降ってないものの、曇りだった。
「遅刻しちゃうーっ!!」
昨日の夜、宿題をだらだらしてたら寝るのが遅くなっちゃった…
今日は朝練やってるかもしれないのにっ!
でも、今はそんなことは関係ない。とにかく急がなきゃ。
走り続けて、何とか校門に滑り込んだ。
「……ま、間に合った。」
時計をみるとあと3分くらいある。
息をととのえながら下駄箱に行くと、少し向こうでガヤガヤと人の声が聞こえた。
たぶん、篠崎くんと取り巻きの子達だ。
私も窓から見てるからどうこう言う筋合いはないんだけど……
「ちょ、ちょっと……道をふさぐのは良くないと思うな…」
なかなか進めない。
あーっもう!!
遅刻してもいいのーっ?
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