あたしだけの君でいて。




「弥生・・・?」



あたしの名を呼んだ。

あの放課後以来だった。






切なげに響く、甘いテノールはあたしの体を痺れさせた。


そして、キュンと来たのも事実。




「なに・・・?」





お姫様だっこのまま、あたしをきつく抱きしめた。