離れた手を見つめながら、名残惜しいと思ってしまうのはきっとあたしだけ。 圭ちゃん。 なんでもないわけないじゃん。 その顔と癖覚えてるよ。 言いたい事を飲み込んだ時の眉毛の下がり具合とか、 嘘ついた時、手をうなじの方にあてるとか。 昔からだね。