「由宇ちゃーん!紗耶香これから古典の授業行ってくるね。」 「うん、頑張ってね、紗耶ちゃん!」 「頑張るぅー!!」 ガッツポーズを決める紗耶香が可愛くて、思わず笑みがこぼれる。 あたしは次は何も授業が入ってなかったから、自習だったけど、 なぜかやる気が全く起きなかったから、ゆっくり保健室で休もうと思った。 ──ねぇ、遊。 あの日、あたしが保健室なんか行かなかったら、あたしは違う人生を過ごしてたのかな…──