「俺は憂愛だけやで安心せぇ」



「うん…」



「大丈夫や」と、左手で私の頭を撫で続けてくれる。

信じようって、思える。

紀斗さんを疑うなんて嫌だ。



「浮気したら、別れますから」



「ないない!別れるなんてありえへんから!」



ちょっと必死に言った紀斗さんが可愛いと思った。

浮気したら別れるとか、私からしてもあり得ない。

今日だけでたくさん確信した。

頭で思ってるよりも、彼を想ってる。

愛しいって。

ずっとずっと、私は彼が大好きだって―――……。