スクールバックを小春に取って貰い、肩に掛ける。



「この空気どうするの?シラケちゃったよ?」



「…じゃあ、代わりに警察に行ってくれる?」



私は人が盛り上がってようが関係ない。

人には人の都合ってもんがあって、構ってられないの。



「じゃ、帰るね」



軽く手を振り、店の外へ。

地元の警察には、タクシーが早いだろう。

タイミング良く来たタクシーを停めて乗り込む。



「すいません。●●警さ……何してるんですか?」



すぐにでも出たいのに、高瀬紀斗までも乗り込んで来た。