「居酒屋とイタリアンレストラン、どっちがえぇ?
まぁ、どっちも行き付けで、洒落た場所やないけど」



「…パスタが食べたいです」



「イタリアンな」



彼は嫌な顔を見せなかった。

今まで、兄貴に合わせて外食をしてたのに。

これを甘えというのかはわからないけど、自分の意見が通った事は少なかった。



「何パスタが好きなん?」



「んー…ペペロンチーノ。でも、ニンニクで口が臭くなっちゃうから、今日はカルボナーラという事にしておきます;;」



「ペペロンチーノえぇやん!
俺も好きなんやで」



どうして彼は、笑うのだろう。