“カラオケ・コスプレ衣装完備のシーパラダイス!”

白い壁にカラフルな文字。



「…うん」



こうなったら行ってしまおう。

今日は気絶しないから。

強く胸に誓いながら、パンタロンを潜り、初めてのラブホテル。

緊張が限界に近付く。

彼は余裕そうだ。

海をイメージしてある、ブルーのライトが揺れる部屋に行き、いきなりベッドに行く。



「止めとくか?」



「大丈夫…」



決意を崩さないで。

今なら本当に大丈夫。



「あっ!」



「えッ!?…んふぅ……」



騙された。

歯がぶつかりそうな位の勢いで、唇は重なった。