「はめられた…」



けど、碧斗さんの一言に、目の前に居る3人が敵だと感じた。



「帰るか」



碧斗さんが私の手を握った。



「……殺れや」



すると頭上から、怒りに満ちた声がした。

見なくてもわかる。

―――紀斗さんなんだって。

私はやましい事もないのにバッと手を離して、碧斗さんからも離れた。



「早よ殺れて。悔しくないんかッ!!」



私の知ってる彼ではない。

こんなにキレてる姿は見た事がない。



「誰だよあんた。俺らと碧斗の事に口出してんじゃねぇよ」



相手の一言で、更に怒りを増させた。