「そんなに会ってなかったの?」



「あいつは実家に寄り付かへんからな」



「あの人も紀斗さんのチームに?」



「あぁ。二代目やで」



…まさに最強の兄弟;;

恐るべし高瀬兄弟;;

紀斗さんは温(ぬる)くなったお茶を飲みながら、碧斗さんから聞いたのか、私の頭を撫で、「大丈夫か?」と訊いて来た。



「大丈夫。汗ベタベタで気持ち悪かったけどね」



紀斗さんがタンクトップの上に着ていたチェックのシャツを貸してくれた。



「憂愛ちゃん、ポロリしなかった?」



「…倉木さん最低…」



私はシャツを羽織り、倉木さんを睨んだ。