袖から出た私を包む腕には一本のみみず腫の痕。



「…いえ!碧斗ーアオトーさんの彼女さんに用なんかございません!;;」



「“碧斗”って、まさか?;;」



「そうだ!行くぞ!;;」



…え、何だったの?;;

しかも、“碧斗”ってこの人の名前?



「弱っ。クズやな」



…関西弁だ;;

口調もあの人に似てるような?;;

私はじっくりと上を見上げた。

身長、顔付きが似てる。

数年前の紀斗さんは、きっとこんな感じだったと思うほど似てる。



「お名前は…?;;」



「高瀬碧斗」



「あはは…;;」



…兄弟でしょ!!;;