一人のアリス



どれくらい歩いただろうか



瑠華はヘトヘトだった。




「お前はずっと、死ぬまでここにいなくてはいけないんだよ」




「へ?どーゆうことなの・・・」



「お前は私のものだ。アリス」







「わたしはアリスじゃない!ままはどこぉ?」




そして泣き始めた瑠華。



「君は私のアリスだ。泣いてもママには会えない。強くなれ」





ビュン―



言葉と同時に瑠華はお城の真ん中にいた。




「今日からここは君の家だ。」




「ちがうよぉ。わたしのおうちはここじゃない!おうちにかえしてぇ」