私はゆっくりと舞台に上がる。

そして静かにゆっくりと呟く。


桜の木下で

夢見る者は誰じゃ

私かそなたかはたまた夢の主か

分かるものは桜乙女のみ

呟き終えて息を吸いながらゆっくりと舞を紡ぎ始める。

私は無心で舞を舞っていた。

すると急に声が聞こえて桜が1枚舞い降りてきた。

“見つけた。”

「え?桜?」

思わず呟いてしまう。
お客さんが不思議そうに見ている。

どうしよう?

すると雪が桜に変わる。