一頻り泣いていた。

すると誰かが部屋に入って来た。

「瑠璃様。」

名前を呼ばれて振り向くと其処には少年と言ってもいいような年齢の男の子がたっていた。

「・・・・誰?」

「白夜と申します。」

「白夜・・・・。」

泣き過ぎて声がかすれる。

「これを瑠璃様へと。」

「華?」

そこには綺麗な華が握り締められていた。

「綺麗・・・」

「泉里様からです。」

その名前を聞くとまた涙が溢れそうになる。