「ずっとあなたの傍に居ることを忘れないでね・・・・」

「真珠!!!」

――――――――――――

ハッとして目が覚めた。

「ああ、夢か・・・」

俺は一体幾千の夜この夢を見ればいい?

「泉里様。」

「どうした白夜。」

目覚めると近くに心配そうに家臣が控えていた。

「いえ、うなされていらっしゃったので・・・」

「そうか。下がってかまわないよ。」

「はい。」

そういうと白夜は下がっていく。

ああ、君がいなくなってもう何百年たつだろうか?

俺はまだ信じられていないんだな・・・

そう考えながら庭にある桜の木を眺める。