「む・・・げつ?」

振り向くとそこには私のいとしい人、無月がいた。

「ああ。そうだよ」

私は思わず無月に飛びつく。

「もう。帰ってくるなら、帰ってくるって言ってよ。」

「ごめんごめん。」

泣きながらそういう私の頭を優しく撫でてくれる。

「逢いたかった・・・・」

「俺もだよ。桔梗。」

「なに?」

「瑠璃をここまで立派に育ててくれてありがとう。」

「あなたこそいつも見守っていてくれてありがとう。」

「これからはずっと一緒にいられるよ。」

「本当に?」

「ああ。」

「っうれしいわ。」

泣きながら微笑む。