「たぶんまた将来お世話になるよ。」

「あなたが?瑠璃が?」

「いいや。違うよ。」

「ん?じゃあ、刹那?桔梗様?それとも雷君?」

「その人たちでもないよ。」

面白そうに無月は微笑む。

「むー・・・じゃあ、百合さん?桜?」

「違うよ。瑠璃と刹那君の娘さ。」

「あなた未来が見えるんだったわね。」

「そうだよ。私の孫娘は時空を超えて過去に行くんだ。」

「まあ。過去に?」

「ああ。しかも怒濤の時代。幕末にさ。」

「なるほどね。」

「だから、もし彼女が君に頼ることがあったから助けてあげてくれないか?」

「でも私は代償がなければ助けられないわ。」

「わかっているよ。これを。」

そういうと無月は首からきれいに光るネックレスを外す。