桜の木の前で

「刹那っ!」

「瑠璃、怪我はないか?」

「私より刹那がっ!!」

刹那は血まみれだった。

「わしは大丈夫じゃ」

「なに言っているの?血まみれじゃない!いま手当てを・・・」

そっと刹那に抱きしめられる。

「瑠璃を、失うかとおもった・・・」

「刹那・・・」

「大丈夫じゃ。瑠璃はわしが守る」

優しく微笑み。刹那はまた舞い上がる。