桜の木の前で

血だらけの雷君が横たわっていた。

「雷君!!」

私と刹那は急いで駆け寄る。

「すみません・・・姫君、刹那様。力及びませんでした。」

悔しそうに瞳を揺らす。

「ううん、ううん!十分だからっ!今傷を癒すね?」

泣きそうになりながら必死に私は傷を癒す。