桜の木の前で

「はあ、君たちさんざん俺の存在無視するねえ」

振り向くと巍然が悠然と微笑んでいた。

「巍然!」

私が思いっきり叫ぶと巍然はこちらになにか投げてきた。

「っ雷君!!」

悲鳴とも似つかない声が当たりにこだます。