桜の木の前で

「瑠璃、おぬし本当に無茶をしおるのう。」

「巻き込んでごめんなさい。でもね、大切な人がいなくなる悲しみをもう味わって欲しく無いのよ。お母様のようにね・・・・」

「父上のことか。」

「ええ。ねえ刹那。お父様本当は死んでないのよ。」

「何故おぬしがそれを?」

「夢でみたもの。昔の風景を。」

「ああ、過去夢をみたのじゃな・・・。」

「ええ。」

「んっ・・・・」

真珠さんが意識を取り戻す。