「瑠璃、おぬし霊力が・・・・・」

私は刹那の手を取り走り出す。

「真珠さん!泉里!」

泉里は驚いてこちらを見る。

「泉里どいて!!」

驚いている泉里をどかし私は真珠さんの手を取る。

「癒しの力・・・・?」

消えかけていた真珠さん命が少しずつ戻る。

「君は?」

「私は瑠璃。未来からきたのよ。」

「未来から?」

「ええ。未来のあなたは真珠さんを失った悲しみから立ち直れないで居るわ。そして心が闇に覆われているから傍に居る真珠さんが見えないのよ。」

「まさか・・・」

「ほんとうじゃよ。」

静かに刹那が言葉を紡ぐ。