私と七海の出会いは私が4歳の頃。両親を亡くす1年前。
幼稚園から同じだった私と七海。
いつも姉妹のように仲良しだった。
家も近くよくお互いの家に泊まったりもした。
両親が亡くなったときも七海はずっと側に居てくれた。
私の家の事も知ったうえで仲良くしてくれた。
七海のお母さんとお父さんも私の事を本当の子供のように接してくれた。
すごく幸せだった。
でも私が幸せになる事を神様は許してくれなかった。
私達が小学校2年生になった頃・・・。
私がクラスに行くといきなりバケツに入った水をかけられた。
七海はまだ学校に来ていなかった。
私は何があったか理解できずその場に座り込んだ。
そしたら一人の男の子に言われた。
『ヤクザの子供ならやり返してこいよ!!そんなとこに座ったら床が溶けるだろ!!
お前はこの地域を壊してるって俺の母さん言ってたぞ!!』
『俺のとこも!!』
『私のとこも!!』
いろんな声が上がってきた。
そんな事を言われてると・・・。
『おまえら椿の何知ってるの?』
声のほうを見るとそこには七海が立っていた。
『小池!!お前そんなヤクザの味方したら殺されるぞ!!』
『黙れよ!!』
七海はヤクザの私より短気・・・。
でもいつでも私を守ってくれた。
これが原因で私は教師からも見放された。
それに・・・。この出来事があったから私はいろんな事を身につけ強くなった。
それでも先生からは
『佐山。俺はお前には関わらない。俺はまだ死にたくないからな』
ヤクザ=人殺し。
そんなレッテルを貼られながらも私の側にはいつも七海が居てくれた。
これが私と七海の絆を深くした。
でも私はそれから何度も色々な人に裏切られた。
中学生のときできた初めての彼氏・・・。
その人は私の全てを受け止めるって言ってくれた。
だから私は全てを話した。
ヤクザのことも全て。
でも・・・・。