「PI——————————————!」

取り扱い可能のATMから、
緊急事態のアラームが
ハデに鳴り響いた。
けたたましいそのアラーム音は
問題のATMを取り扱う、
奏梧の耳には届いていない。
彼の耳にしたイヤホンからは
外に漏れるほどの激音で
スマパンの「ZERO」が流れていた。