支店長はうなだれて呟いた。
「私はね、絶望したよ。我々も、そんな無機質の象徴と相容れるものになってしまったかと思うとね」
「単なる自己嫌悪。しかも見苦しい」
「いや。もう何もかも否定したかったんだ。もう何もかも。だから、今の私を否定するにおいて一番最適な手段が、これだった――こんなネコババぐらい多めに見てくれよ。立場も何もかもをとにかくな」
「私はね、絶望したよ。我々も、そんな無機質の象徴と相容れるものになってしまったかと思うとね」
「単なる自己嫌悪。しかも見苦しい」
「いや。もう何もかも否定したかったんだ。もう何もかも。だから、今の私を否定するにおいて一番最適な手段が、これだった――こんなネコババぐらい多めに見てくれよ。立場も何もかもをとにかくな」



