THE BEST REVENGE

「え、何かな?」
「あの…支店長は…これから、どうするんですか?」
「質問の意味がよく分からないけど…」
「あ、いえ…あの、それだけですよ。色々と思い悩んでいたなら、
今後のこととか、いわゆる去就とか、何も考えてないわけないですよね?」
「え、あ、いや…」
「例えば――もしも、そのお金、持って逃げちゃうとか? それでそのまま外国に逃げちゃうとか? いいように使われてクビになったんだから、最後くらいキレちゃっても…」

それを聞いた支店長は、
しばらくボーっとする。

「あのぉ…」
「そういえば…」
「え?」
「どうしようか…?」
「え?」

「いや特に…何も、考えてないんだよ」
「え?」

支店長はゆっくりと振り向いて
そう呟いた。
マヤは軽く首を傾げた。

「何にも?」
「ああ」