THE BEST REVENGE

「どうせ、君は知らないだろうが…実はこの鞄の中には、知られちゃならない…そんな物がある」
「へえ」

あんまりにも無愛想な
そのリアクションに、
ちょっとはビビってたじろげよ、と
そう願ったのか否か、
支店長はシビレを切らす。

「ああ…そうだよ。もちろん金だ! こうやって私の手でひっそりと運ばれていく、金・金・金…どこに行くのかは知らない。どうせ君のことだ。実は行き着く先もきっともうどこかしらの裏情報とやらで知っていることだろう。だがな、この私の手からこの金が動いていることを、この街の誰もが知らない。約束の日、私はいつも、慌ただしく、終えられない仕事を抱えたまま、いつも乗れない最終電車を見送り、ただ空しい思いに浸り続けた」

支店長は軽くため息をつく。
思いふけりながら、しかし
大胆な行為を口にした。