「君が、何が欲しいのか、知っているのは私だけだよ。さ、チョコレートを頂戴 」 心中はきっと、 もの欲しがる顔で、 牟魯田は由衣香の方へ、 きっ! と振り向いた。 感情は、あまり無い。 彼は由衣香の口元を彩る、 ローズレッドをチョコに見立て 物欲しそうに唇を近づけた。