「我々はマスコミじゃない。スキャンダルを扱う様にこういった物件を扱って欲しくはない」 由衣香はそれ以上、 もう何も言えなかった。 警察官の本分ーーそれは、 正義の名のもとに事件を、 ただ解決することである。 だけど、彼女は知っていた。 それは所詮建前であること。 そして彼女は、警察官の、 本音の域に、すでに、 どっぷりとはまっていた。 事件を物件と聞き入れる、 そう受け入れる、 その精神性がすべてを、 ありありと物語っていた。