「ねぇ左之さん…沖田さん、生きてるよね?」 私は隣で横たわっている沖田さんを見ながら言った。 「生きてるよ。ちゃんと息してるだろ」 左之さんは半分呆れたように私を見つめた 沖田さんの胸にそっと手をあてた トクン...トクン... 規則正しい振動が伝わってきた。 喀血… 私は『お父さん』を思い出した。 だってよくお父さんもなっていたから。 私には一つの病が思い浮かんだ。 ーーー肺結核