そこに救いの手。
「ああ、そういえば……前に同じような考えをした代があって、衣装は確か今あるはずだ。今、試しに着てみるか?」
そうだ!その手があった。
私は、皆に聞く。
「誰か、赤いTシャツ持ってる人いますか?」
私は、赤いTシャツを借りて、麗ちゃんを連れていく。
「ちょ、美幸!?」
隣の教室で、麗ちゃんに衣装を着せる。
そして、前髪を上げて、ピンをする。
麗ちゃんは、ただただ、黙って私に着替えさせられていた。
「お待たせしました〜」
私のあとに麗ちゃんが入る。
「美幸〜、前髪どうしても、あげなきゃダメかな?」
麗ちゃんが入ってきたときの、皆の顔。
私は、ドヤ顔をしたのは、言うまでもない。