私は、その声の方をむく。









「私、スゴいやりたいです!」









……美幸だった。













美幸と私は二年間クラスが一緒だ。









あれ?美幸ってこういうのやるタイプだったっけ?












「じゃあ、女子は須藤に任せるけど、男子はだれかやるか?」












次々に手が挙がる。











純粋に実行委員をやりたい奴もいれば、美幸と一緒にやりたいから、実行委員をやる奴もいる。











美幸は、男子に人気あるんだ。










まあ、かわいいからね……








それに比べて私は……







最近では、男子に間違えられる。







髪の毛短いのに、前髪長くて顔が見えないからだ。












「じゃあ、男子は永澤がやってくれ。」










じゃんけんで実行委員の座を、勝ち取った永澤くん。


君は純粋に実行委員やりたかったんだよね……?










永澤くんを、恨めしそうに男子が見つめる中、女子も美幸への視線が……と思いきや。









「みっちゃーん、頑張ってね!」








女子との信頼関係バッチリな美幸。








私は、あんたを尊敬するよ……