side 美幸
今日は、麗ちゃんの志望校の合格発表日。
私がここに引っ越してきて、一年以上は経つ。
窓際の席に座り、私は物思いにふけていた。
麗ちゃんも、出会った時は不思議な感じだったもんな……
私は、麗ちゃんと会った時のことを思い出すことした。
もう、嫌だ。
なんで、転校なんてしなくちゃいけないんだろ。私が可愛いから?
意味がわからないもうそうをしながら、私は新しく通う中学校に向かっていた。
兄さんなんて、大嫌いだ。顔も見たくない。
だから、マンションに一人で暮らすなんてわがまま言ったんだよ。
はぁー。
自然にため息が出る。
なんか、もう友達作るのやめようかな……
頼……
ケンカ別れをしてしまった私の友達。
もう、二度とあってくれないんだろうな……
わかった!もう頼のことは、忘れて新しい友達を作ろう……そして、新しい恋人も……



