性格も結構サバサバしてるし、運動神経抜群だから、後輩の女子の間には、ファンクラブが設立されている。







と言っても、作ってあげたのは私だし、公式にするために、手を貸したのも私だ。






いまだに、麗ちゃんは、そのことについて、私を恨んでいるようだ。






まあ、あの女子の群れが、一気に自分に降り掛かってくると思ったら、私も少しは麗ちゃんが気の毒に思った。






私は、鏡から離れ、ダイニングテーブルに座った。といっても、一人が座るには少し大きいテーブルだ。






まあ、いつもはテーブルの四分の一しか使ってないから、意味は無いんだけどね……






それにしても、体育祭の時の麗ちゃんの完成度は、スゴかったな……






私でも、惚れ惚れするほど顔が整ってるんだもん……





昨日、体育祭の途中で、麗ちゃんに、明日午前中に、前髪を切るか、前髪を上げてこいという、指令を出した。






前髪が長いんだよな、麗ちゃんは……切るか、上げるかしたら絶対にカッコいいのに、明日からまた前髪下ろすとか言うから、私は無理やり、麗ちゃんに約束させた。