それ以前に、なぜそれを美幸が知ることになったんだろう。







私は、そちらの方が気になった。






だって、そんなに仲がいいなら、その頼って子もそう簡単には、美幸に言わないはずだ。







「……そろそろ、帰ろうか。真っ暗になって来たし、お腹空いたから……」






美幸はいきなり言うと、私の返事を聞かずに、足速に階段に向かう。







私は、その後をついて行くしか無かった。







教室に行き、荷物を持ち、下駄箱に行って、靴をとって……







美幸は、私が声をかけても、何も言わなかった。






帰ってる時も無言。







最後のお別れの挨拶だけ、軽くして私たちは、それぞれの帰路についた。







美幸は、ここに来る前絶対に何かがあった。






多分それは、お兄さんにも、神谷くんにも、元親友にもかかわることだ。







私は、家に帰る途中、色々考えはしたものの、結局はいい答えは無く。考えるのを止めた。







明日、美幸としっかり話し合おう。







家に帰ると、遥さんが出迎えていて、遅いと怒られた。







どうやら、今日は外食のようだ。