むかしむかしの大むかし。
小畑さん夫婦に待望の赤ん坊が生まれた。
両親はこの女の子に駒子と名付けて、たいそう可愛がった。
駒子が十一の春のこと。
両親が賊(鬼が島の鬼)に襲われ亡くなった。
それを不憫に思った万造(後のお爺さん)は、駒子を旧知の剣術道場に預けた。
駒子は門下生の世話をしながら、自身も稽古に励んだ。
月日が流れ、十七の夏。
道場で駒子に敵う者は、師を除いて他におりませんでした。
駒子は道場を離れ、故郷に戻って来ました。
駒子はお爺さんを尋ねて、積年の思いを打ち明けました。
「私一人で賊退治に行って参ります」
翌朝、夜明け前に出発した駒子は、朝日が昇り切る前に賊を殲滅しました。
めでたし、めでたし。
桃は?
いらなーい。
桃、必要なーい。
小畑さん夫婦に待望の赤ん坊が生まれた。
両親はこの女の子に駒子と名付けて、たいそう可愛がった。
駒子が十一の春のこと。
両親が賊(鬼が島の鬼)に襲われ亡くなった。
それを不憫に思った万造(後のお爺さん)は、駒子を旧知の剣術道場に預けた。
駒子は門下生の世話をしながら、自身も稽古に励んだ。
月日が流れ、十七の夏。
道場で駒子に敵う者は、師を除いて他におりませんでした。
駒子は道場を離れ、故郷に戻って来ました。
駒子はお爺さんを尋ねて、積年の思いを打ち明けました。
「私一人で賊退治に行って参ります」
翌朝、夜明け前に出発した駒子は、朝日が昇り切る前に賊を殲滅しました。
めでたし、めでたし。
桃は?
いらなーい。
桃、必要なーい。