「これはこんなにも痛がってはいるが血は流れていない。おい立て」

彼女は痛みのあまり座り込んだ03の肩を掴み、無理やり立たせた

「この切り口を見てみろ、しっかり切れてるだろう

必要であれば、広げて中を見せてもいい」

といいながら、傷口を触ろうとするのを02が止めた

「もう、いいでしょう?」

「そうか。会見はこれまでだ。さぁ、帰れ。目障りだ」

マスコミはざわつくが、何かを言って、また何かみせられても困るので、さっさと帰る用意をする。その間にロボットと博士はトレーニングルームを後にし、研究所に向かう。
ついた途端、05は03の元へ向かった

「リプロデュース!!」

05は自分の再生の能力でどうにかならないかと何度も唱えるがなんにも変化は起きない

「無理だね」

「なんでだよ」

「教えてやろう。
まずここは研究所だ。お前らの能力は通用しない
そしてこの怪我は私がつけた。つまり、私には手出しできないのと同様、私がつけた傷には何もできないんだよ。あなたたちは」

そういいながら、手当ての準備を進めていく彼女。
ロボットたちは彼女に対して恐怖を抱くようになった