過去を振り返っていると、大島くんが口を開いた 「…俺に、渡すものあるよね?」 渡すもの…? まさか、バレンタイン用のチョコ? 「…え?受け取って…くれるの…?」 だって、大島くんは本命の子からしか、受け取らないんだよね? え…それって… 期待して…いいの…? 「里村さん以外からは、いらない」 そう言う、大島くんに真っ直ぐ見つめられ、動けなくなる そして、ゆっくりと大島くんの口が開いた 「…俺も君が好きだよ」