兎小屋 〜side:♀〜


生徒会長室の扉が閉まるのを確認すると、大島くんが私の方を向いた


「さっきの…本当?」


さっきとは、きっと"好き"ってやつだよね…


「本当だよ…私は…大島くんが…好きなの」


何回目か分からない、告白をする
顔が熱い…火が出そう…


「俺、里村さんと同じクラスになったこと…無いけど?」


あ…そう言えば、そんなことを言った気がする


「嘘ついたの…だって言えないよ。本人目の前にいるのに…」


あの時は、まだ告白する勇気も、無かったし…

告白する気もなかった…

それなのに、いきなり本人登場でびっくりしちゃったんだよね

だから、咄嗟に嘘をついちゃったんだ