兎小屋 〜side:♀〜


泣くなんて、カッコ悪い

見られたくなくて、うつ向いて目をギュッと閉じる

閉じても止まらない涙


…もう、嫌だ…


私は、逃げ出すために一歩後ろに足を出した


でも、動けなかった


誰かに、腕を掴まれたから


「え…?」


驚いて目を開くと、私の腕を掴んでいたのは、大島くんだった

そして、大島くんは私の腕を掴んだまま、女の子の塊を押し退けて生徒会室に入っていった

腕を掴まれている私も、もちろん生徒会室の中に入ることになった