『見送りに来ないわけないっしょ!!』 先頭をきって準の友達が言った。 『友香はホント幸せ者だね』と朋美。 『ありがとう、みんな。』 涙目になりながら必死に笑顔で答えた。 『ここに帰ってきた時は、絶対パティシエだから。』 そう言ってみんなに背を向けた。 エスカレーターを降りる手前まで 準は付き合ってくれる。 抱きしめ合ってしばしの別れを惜しむ。 『手紙送るよ。準が寂しくないように。』 『うん。俺も送る。』 『大好きだよ。待っててね。』 優しくキスをする。 2回…3回……。