もしヘタに周りにバレでもしたら、 私は教師を辞めざるをえないし、 彼も退学処分は免れないだろう。 紹介してもらった萩原先生の顔にも 泥を塗ることになる。 『あんま自分追いつめちゃダメだよ。きっと2人にとっていい道があるはずだよ。隠し通すことは前提でね。』 朋美の言葉と笑顔に救われる。 これから先のことはわからない。 でも私は もっと自覚持たなきゃいけないんだ。 君より大人だから。 君に翻弄されてちゃダメなんだよね。 脆い部分、見せちゃダメなんだよ。 だから不器用な私を許してね…。