-桐side- 「好きです!」 昼休みに呼び出され、今こうして告白されている。 「…ごめん。今は、誰とも付き合う気はないんだ。」 告白されるたび、こうして断っている。 目の前にいる女は少し涙目になっている。 「あたしじゃ、ダメ?」 「……ごめん。」 そう言うと、その女は走って行った。 はぁ、俺今の女知らないんだけどなぁ… ふと渡り廊下の方を見ると誰かがサッと隠れたのが見えた。 ……誰だ? 俺は相手にバレないように静かに近づいた。