お母さんは、頷くと、
私を見てきた。

「由希奈、我慢しなくていいからね??」

「我慢・・・??」

「お父さん、よ。」

私のお父さんは、いない。

いや、いないんじゃなくて、結婚しなかった。

詳しい事は、教えてくれないけどね。

「由希奈が、幸せになれば、私はそれでいいから。」

お母さんは、そう言うと
またぐびっとビ−ルを煽った。